Guide

保護猫を知る

保護猫のことを調べていると、「地域猫」「TNR」「さくらねこ」といった言葉に出会います。どれも保護猫を迎えるうえで知っておきたい言葉です。ここでは、その意味をひとつずつ解説します。

地域猫とは

飼い主のいない猫のうち、地域の住民や自治体、保護団体が話し合ったうえで、その地域で見守っている猫のことを指します。えさやりの時間や場所を決め、トイレの世話をし、不妊去勢手術を済ませる——この3つをセットで行うのが基本の考え方です。

手術をせずにえさだけを与えると、猫は増え続けます。生まれた子猫の多くは行き場がありません。地域猫の取り組みは、いま外にいる猫の一代限りの命を見守りながら、これ以上増やさないための方法です。

TNRとは

Trap(捕獲)・Neuter(不妊去勢手術)・Return(元の場所に戻す)の頭文字をとった言葉です。飼い主のいない猫を捕獲して不妊去勢手術を行い、元いた場所に戻す取り組みを指します。繁殖が止まることで、行き場のない子猫が新たに生まれるのを防げます。

  1. STEP 1

    Trap

    捕獲

    捕獲器の中で落ち着いている猫のイラスト

    専用の捕獲器で、飼い主のいない猫をつかまえます。

  2. STEP 2

    Neuter

    不妊去勢手術

    手術を受けて休んでいる猫のイラスト

    動物病院で不妊去勢手術を受けます。同時に耳先をV字にカットします。

  3. STEP 3

    Return

    元の場所に戻す

    元いた家のそばへ歩いて戻る猫のイラスト

    回復を待って、元いた場所へ戻します。

地域住民・自治体・保護団体が連携して進めることが多く、自治体によっては手術費用の助成制度があります。お住まいの地域で実施しているかは、自治体の窓口や地域の保護団体にご確認ください。

さくらねことは

手術のときに、目印として耳先をV字にカットした猫のことです。この形が桜の花びらに似ていることから、こう呼ばれます。ひと目で手術済みだと分かるので、同じ猫を二度捕獲してしまうことを防げます。

外で暮らす猫の耳先が三角に欠けているのを見かけたら、それは怪我ではなく、誰かが手術を受けさせた印です。

耳の先がV字にカットされた猫の横顔のイラスト
V字にカットされた耳先の拡大イラスト

耳先をV字にカット
(桜の花びらのような形)

保護猫を迎えるには

迎え方はひとつではありません。保護団体を通して迎える方法が一般的ですが、地域猫として見守られていた猫を、そのまま家族として迎えるという道もあります。

保護団体を通す場合は、家族構成や住まいの状況について質問を受けたり、面談があったりします。手続きが多いように感じるかもしれませんが、迎えたあとに困らないための確認でもあります。

取材記事

迎え方の違う2匹と暮らす、Kさん一家のお話

保護団体を通して迎えた猫と、地域猫だった猫。福岡県のKさんに、それぞれを家族に迎えた経緯と、その後の暮らしを聞きました。

記事を読む →

※一般的な参考情報です。個別の事情は、お住まいの自治体や地域の保護団体にご相談ください。